こんにちは。rieです。
桜の開花予想が思いのほか早かったので、
先日、かねてから予定していた奈良散策に
友人と行ってきました。
桜はまだまだだったのですが、
品種によって満開のところもありました。
今日はその日のことについてお話したいと思います。
高校時代の3年間、クラスが同じだった友人は、
なるべくして仲良くなった人で、
二人とも歴史を背景にしたマンガが好きだったので
(↑オタクではないです[笑]。「あさきゆめみし」や「天上の虹」など)、
二人で奈良に行ってみようと秋頃から計画していました。
秋には嵐山散策にも行ったんですよ。
私が特に行きたかったのが法隆寺。
NHK特集がきっかけでした。
日本初の世界文化遺産に認定されただけあって
国宝や重要文化財は2300点以上。
歴史の授業だけからは知り得ることのできなかった「太古のロマン」を、
今この年齢になってしっかり見てみたいと思ったのです。
小学生のときの遠足は正直退屈でした。
法隆寺は607年、父の用明天皇の意志を継いだ
推古天皇と聖徳太子によって造られました。
敷地は広大で、金堂と夢殿が特に有名。
金堂には釈迦三尊像、
夢堂には聖徳太子等身の秘仏である救世観音像が安置されています。
もちろん、いずれも国宝です。
…と、ここまでのくだりは、
少々カタい文章になってしまいましたが、
私は仏教の大学出ということもあり、
寺院を見るのが単純に好きなのです。
今のような機械も工具もなかった時代に、
よくこんな緻密な作品ができたなぁ、
すごい技術だなと、そんなレベルです(笑)。
聖徳太子は、混沌とした世の中の平和への願いも込め、
この世界最古の木造建築を建立したのだとか。
「100年に一度の大不況」と言われている今の世の中と
少し似ていた時代なのかなと考えてしまいます。
きっと後の時代から見れば
ひとことで片付けられてしまうのだろうけど、
その時代を生きている人々にとっては
まさに「生きるか死ぬか」。
おしみない努力もしつつ何かにすがってみたかった気持ち、
ほんの少し分かるような気がします。
その後は、東大寺や奈良公園で鹿におびえたりと、
まるで外国人向けの観光コースのような一日旅でした。
まだまだ行きたいところはたくさんありましたが、
名所と言われる場所はけっこう離れていて、
一日でまわるのはとうてい無理です。
一般的に桜や紅葉は京都の方が有名ですが、
奈良も趣があっていいですよ。
京都ほど観光化されてないような気もします。
私は歴史的名所の多い関西に生まれ育ち、よかったなと思っています。
「古きを知り新しきを知る」、
ちょっとアンティークと似ていると思いませんか?
時代や国は変わっても、世の中や暮らしをよくしたいという思いは
共通なんだなと感じた一日でした。