また来年…


ご無沙汰してます、Rieです。

最近,久しぶりに涙したことがあります。
聞いてもらえますか?

私は滅多に人前で泣いたりしない人間です。
だから、「かわいく泣ける人」に憧れます。
どうやったらあんなに素直に涙が出るんだろう?
もしや私はすごく冷酷な人間なのかな。

もちろん私も、人並みに感動はするし、悲しむし、悔しがったりもするのですが、
どうも「ここで泣くのはキャラじゃない」と
涙を押しとどめてしまう、もう一人の自分がいるようで。

でも、冒頭の「久しぶりに涙させた」犯人は
もう一人の自分を出現させる隙さえ 私に与えませんでした。

その犯人は…


桜夙川1

夙川の桜。

先日の週末、その木々は今年いちばんの美しい姿を私たちに見せてくれました。
満開とはこういう状態を言うんだというお手本のような朝、
いつもより早めに家を出た私は、夙川の土手沿いを歩いていました。
すると自分でも本当にびっくりしたのですが、
知らず知らずのうちに涙が出ていました。泣いていました。

あまりにも美しく、あまりにも鮮やかで、あまりにも荘厳なその姿に。
桜に負けじと精一杯澄み渡っていた空に。
そして
そこにいた今の自分に。

風景を見て涙を流すこと、それは生まれて初めての経験でした。
今まで見た数々の美しい風景、
今回の桜はそれらとは比べものにならないほど心に響きました。

「寒い冬を乗り越えた桜ほど、きれいに咲く」と以前聞いたことがあります。
辛いことが多かった時ほど、それを乗り越えた春は温かい。

毎日は決して楽しいことばかりではないけれど、それもまた
やがて訪れる春のための今。


私の人生の満開がいつ訪れるの、それは全くわかりません。
でも、人並みに感動する心があったとわかっただけでホッとしました。
なんだかスッキリとした気持ちで、その日を楽しく過ごしました。

涙は心の浄化作用があるといいます。
だから我慢せず出した方がいいのかもしれません。
夙川の満開の桜に感謝した一日でした。

さて昨日、ふたたび苦楽園を訪れた私は
散りかけの桜を見て、少し悲しくなりました。

でも、また来年。
あの素晴らしい姿を見せてくれる準備に入ったんだと思うと
悲しみは勇気に変わりました。

願わくば来年は、大切な誰かと。
一緒に見る桜に涙したいと
誰もいない傍らを見て苦笑い。

今年以上の勇姿に期待して。

「また来年。会いに来るね」


桜夙川2







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